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bloody

bloody [ˈblʌdi][ブラディー]

[形](イギリス、オーストラリア、ニュージーランド)
1.酷い。
→主にbloody hell(後述)。他、疑問詞に続き、「一体全体」(where the bloody hell...)。

[副](イギリス、オーストラリア、ニュージーランド)
1.とても。酷く。

イギリスと、オーストラリアなどコモンウェルス諸国の英語で頻出のスラング。原義は「血にまみれた」や「血なまぐさい」だが、スラング的用法としては上記の定義が主。形容詞の場合通例"Bloody hell"としての使用が多いが、これは文字通りの「血みどろ地獄」ではなく、意味は「何てこった」となり、驚き落胆を表すフレーズ(holy shitJesus Christshitやそれのイギリス版shiteやなどと同義)。また、副詞として形容詞を修飾する場合もあり、"very"や"damn"、"f**king"などと同じく、形容詞を強調する役割を果たす。

Bloody hell!! I'm turning 30 in an hour.(何てこった!!あと一時間で俺30歳になっちゃうよ。)
例 That's a bloody good album.(あのアルバムすんげーいいよ。)


同僚曰く、このbloodyはイギリスでも日常的に使われて入るものの、度々放送コードの議論の的になってきた「汚い」単語との事。しかしながら、オーストラリアやニュージーランドではそれ程粗野で品が無い単語ではないとの認識のようだ。例としては、2006年にオーストラリア政府観光局が打ったCMは記憶に新しい(日本でも雑誌や電車の中吊り広告で見かけた方も多いのでは?)。
このキャッチコピー"Where the bloody hell are you?"の訳は「一体全体あんたはどこにいるんだい?(→オーストラリアに来てみなよ)」といったところだけれど、パブリシティーに使用してしまうくらいだから、放送コードとは無縁のごくありふれた単語なのだろう。

と話を終わりたいところだが、上述の同僚が「あのadvert、イギリスでは放送禁止になったんだけれどね。」オチを教えてくれた。BBCを漁ってみたところ、本当のよう(BBC News - Australian advert banned on UK TV)。会話での使用頻度はそれほど変らないはずなのだが、本国と南半球でのこのスラングの捉え方のギャップを改めて強く感じるエピソードである。

しかしながら、オーストラリアの観光局が方言をプロモーションに上手くとり入れているのには感心する。"shrimp on the barbie"なども良い例(2010/2/17追記)。