hydro の意味・解説・用法・例文 【カナダ英語】



hydro [háidrou][ハイドロゥ]

[名](カナダ)
1.電気

hydroとはに関する単語を構成する形態素。何故これが「電気」を意味するのか不思議に思う方もいるかもしれないが、カナダで消費される電力のうち、その多くが水力により発電されていると聞けば合点がいくと思う。つまり、ここで言うhydroと言う単語はhydroelectricity(水力発電)に由来している。参考までに、Statistics Canada(カナダ統計局)より引用した以下のデータをご覧頂きたい。

Electric Energy Generation


水力:33,771,198MW
蒸気:12,871,814MW
蒸気(原子力):5,863,936MW
内燃力:5,863,936MW
燃焼タービン:1,689,565MW
計:54,313,864MW


なんと、およそ62%もの電力が水力によるもの。イコールとまではいかないが、カナダ人にとって水と言えば電気、電気と言えば水なのである。

ちなみにBC Hydroという名前の公社が私の住んでいたBritish Columbia州にあるが、これも水道公社ではなく電力公社。ここまで来るとスラングの粋を越えて、フォーマルな単語と言ってもいいかもしれない。

筆者がBC州内を車で旅行中に撮影したダム(名前は不明)。ここでも"hydro"が作り出されているのだろう。

hydro billで水道料金の請求書ではなく、電気料金の請求書となります。

カナダでは電気を意味する一般的な単語のelectricityが使われないというわけでなく、このhydroという単語も電気を意味するという点に留意。

例 Shit, I forgot to pay the hydro bill.(クソッ。電気代払うの忘れてた。)
例 Our hydro bill dropped 30% after the renovation. 改築したら電気代が30%も安くなった。
例 We used too much hydro over the hot summer. あのクソ暑い夏を乗り切るのに電気を使い過ぎたな。